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主将からの挨拶

(新歓パンフからの抜粋)

新入生のみなさん、こんにちは。 京大馬術部の主将を務めます、農学部3回生の柳澤と申します。 このパンフを手にとってくれたみなさんは、少しでも馬術部に興味をもってくれた方々だと思います。 そこで、イキナリですがみなさんに質問です。 馬術ってどんなスポーツでしょうか? オリンピックで唯一男女が共に競うスポーツ、唯一人間以外の動物を使うスポーツ、貴族のスポーツ、危ないスポーツ、炎の体◯会tv…etc 答えは様々でしょう。しかし残念ながらわたしの考えは違います。馬術をやってもモチロン欅坂46には会えません。というか、そもそも馬術は「スポーツ」ではありません。 そんな答えはズルい?大人はズルいものです。 そもそも、馬術という言葉に気をつけてください。術のつく言葉はいくつもあります。航海術、交渉術、奇術…スポーツは1つもありません。 「術」という言葉の意味を辞書で調べてみましょう。「人が身につける特別の技。技術。」とあります。わたしの考える馬術とは、この技術に近いものです。それはどういうことか。 「馬に乗るだけならば『乗馬』」という言い方があります。『馬術』とは、馬に教え馬に教えられ、人と馬がともに成長し成果をあげる、その過程全てを指す、ということです。だから競技場で行われる「スポーツ」ではないのです。 技術の英訳の1つに"art"があります。"art"とはどんな意味でしょう。 この言葉には「生活のための技芸」「教養」といったニュアンスがあります。古代中国の儒教世界では、武人の教養の1つに「御」=馬術が含まれていました。それは生活に密着した技術であり、思想的な「生き方」とも言えるものでした。 なんだか難しいことになってきましたね。つまりどういうことか。 わたしは「馬術」とは1つの「生き方」だと思っています。重いですね。「大学生活の送り方」と言い換えておきましょう。「馬とともに送る大学生活」こそが「馬術」なのです。 馬術部で過ごす大学生活は濃密なものです。単純に考えて、馬がいるぶん個性が倍あるわけです。馬も人も、十色の個性が鬱陶しいほど密着してきます。むさ苦しいですね。「充実した大学生活」と言い換えておきましょう。 でもだからこそ、他のサークルでは味わえない日々が待っています。 馬術部は今年で創部115年になります。1世紀以上の間にいろいろなドラマがありました。 部のマドンナを巡りホープとエースが争ったこともあったでしょう。 勝利を祝い夜明けまで続いた宴会もあったでしょう。 ある部員の苦心惨憺の末に誕生した名馬もいれば、若くして大活躍した馬もいたでしょう。 これからは、君たちがあたらしい歴史を、ドラマを作っていく番です。 ぜひ、馬とともに無二の大学生活を送ってください!